相談者 | 50代男性(稲美町在住) |
傷病名 | 腰部脊柱管狭窄症 |
決定した年金種類と等級 | 障害厚生年金2級 |
年額 | 約150万円 |
相談時の状況
「朝、目が覚めると右足がジンジンしびれていたんです」
工場で20年以上、製品の検品作業に従事していたAさん。立ち仕事が多い職場でしたが、体を動かすことが得意で、休日はジョギングを楽しむほどでした。しかし4年前、突然の異変が起きました。
「最初は寝違えたのかな、と思って市販の湿布を貼って様子を見ていました。でも1週間経っても良くならず、今度は仕事中も右足に力が入りにくくなってきて…」
近くの整形外科を受診したAさん。MRI検査の結果、腰部脊柱管狭窄症と頚髄症が見つかりました。
「先生から『このまま放置すると下半身が動かなくなる可能性もある』と言われて、本当に怖くなりました。でも手術すれば良くなると信じていました」
総合病院で2度の手術を受けましたが、症状は残りました。
「手術後のリハビリは本当に地獄でした。毎日汗を流してリハビリに取り組みましたが、術前のような体の自由は戻りませんでした」
「手術から1年。一番辛かったのは、孫と遊べなくなったことです」とAさんは振り返ります。
以前は休日に2歳の孫と公園で走り回っていたAさん。しかし今では:
15分以上の立ち仕事が困難
階段の昇り降りに手すりが必須
電車での通勤時、つり革につかまることができない
「仕事は『軽作業』に配置転換してもらいましたが、座っていても30分すると足のしびれが強くなり、結局退職を決意しました」
「正直、障害年金なんて考えもしませんでした。手術を受けたんだから、対象外だと思っていたんです」
ある日、リハビリ病院の待合室で偶然目にした障害年金の案内。「でも迷いましたね。まだ50代で、年金をもらうなんて…」と当時を振り返ります。
サポートの内容と結果
当事務所では、Aさんの症状を丁寧に確認していきました。
「思い返してみると、手術後も日常生活での困りごとを手帳に記録していたんです。妻に勧められて。その記録が申請時にとても役立ちました」
主治医の先生とも細かく相談し、画像所見だけでなく、実生活での具体的な困難さを診断書に反映していただきました。
申請の結果、障害厚生年金2級の受給を得ることができました。
「年金を受給できると知った時は、妻と二人で泣きました」とAさんは当時を振り返ります。
現在は、自分の体と相談しながら、デイサービスでのリハビリを続けておられます。「孫とは公園で砂場遊びができるようになりました。少しずつですが、生活の質が上がってきています」
社労士からのメッセージ
「脊柱管狭窄症の場合、手術により改善する方もいれば、Aさんのように症状が残存する方もいらっしゃいます。大切なのは、現在の症状と生活への影響を正確に評価することです」
脊柱管狭窄症による障害でお悩みの方、まずはお気軽にご相談ください。あなたの症状や生活状況をお聞きし、受給の可能性を一緒に検討させていただきます。