相談者 | 50代女性(西宮市在住) |
傷病名 | 統悪性脳腫瘍による視野障害 |
決定した年金種類と等級 | 障害基礎年金1級 |
年額 | 約100万円 |
相談時の状況
「いつもの頭痛だと思って市販の薬を飲んで寝たんです。でも、夜中に家族が救急車を呼ぶことになって…」
相談者のAさんは、当時30代後半で、小学生の子育ての真っ最中でした。救急搬送されたその夜、CTで脳腫瘍が見つかり、人生が大きく変わることになります。
腫瘍は幸い全摘出できましたが、その後20年の間に3度の再発を経験。「子どもの入学式や運動会には、どんなに具合が悪くても出席したかった」と、当時を振り返ります。しかし、視野障害が徐々に進行し、最近では駅のホームで転倒しそうになるなど、外出時の危険も増えてきました。
「一人で外出するのが怖くて、外出時は必ず家族に付き添ってもらっています。家族に申し訳なくて…」そんな日常生活での困難が重なり、ご家族の勧めで当事務所に相談することを決意されました。
申請までのサポート
初回相談時、Aさんは身体障害者手帳5級をお持ちでした。「障害年金の対象になるなんて思ってもみませんでした」と話すAさん。しかし、視野検査の結果を確認すると、障害基礎年金1級に該当する可能性が高いことが分かりました。
「まっすぐ前は見えるんですが、横が全く見えないんです。お医者さんからは、腫瘍の圧迫で視神経が影響を受けているからだと説明されました」
このケースでは、脳腫瘍が原因であっても、視野障害の症状を正確に評価するため、敢えて眼科の診断書を選択。担当医との丁寧な打ち合わせにより、視野障害の状態を詳細に記載していただくことができました。
審査結果とその後
申請から3ヶ月後、障害基礎年金1級の認定通知が届きました。「月々の医療費や介助タクシー代の心配が減って、本当に助かっています」と、安堵の表情を浮かべるAさん。
現在も定期的な通院と放射線治療は続いていますが、「経済的な不安が減ったことで、治療に専念できるようになりました」と話してくださいました。
社労士の意見・感想
視野障害の認定基準は令和4年に改正され、従来より認定の範囲が広がっています。また、このケースのように、原因疾患と症状で使用する診断書が異なることもあります。
悪性脳腫瘍と診断された方、視野障害でお困りの方は、諦める前にぜひ一度ご相談ください。
専門家の観点から、あなたの状況に最適なアドバイスをさせていただきます。
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