相談者 | 40代女性(神戸市在住) |
傷病名 | 心臓ペースメーカー移植手術 |
決定した年金種類と等級 | 障害厚生年金級2級 |
年額 | 約190万円+遡及一時金約300万円 |
毎日の体調管理に気を配りながら、仕事を続けることの大変さ。ペースメーカーを使用されている方なら、誰もが感じる不安ではないでしょうか。今回は、そんな不安を抱えながらも、障害年金の受給によって生活に希望が持てるようになった方の受給事例をご紹介します。
発症から相談までの道のり
「まさか私が突然倒れるなんて…」
8年前、出勤途中に突然意識を失い救急搬送されたAさん。検査の結果、洞不全症候群と診断され、すぐにペースメーカーの装着が必要となりました。
「働き盛りでしたから、仕事を辞めるわけにはいきませんでした。でも、毎日の体調管理との両立は本当に大変でした」
Aさんは手術後も仕事を続けましたが、日々の生活には様々な制限が伴いました。慢性的な疲労、特に朝の体調不良、重い物が持てないことによる日常生活での制限。そんな中、ご家族の勧めで当事務所に相談に来られました。
諦めかけていた障害年金申請
「8年も前のことだし、今も働いているから…」と、最初は消極的だったAさん。しかし、詳しくお話を伺う中で、受給の可能性が見えてきました。
実は、心臓ペースメーカーを使用されている方の障害年金申請には、意外と知られていないチャンスがあります。特に重要なのは以下の点でした。
- 初診から治療開始までの期間が明確
- 継続的な通院記録の存在
- 具体的な日常生活の制限
これらの要素を丁寧に確認しながら、Aさんの8年間の治療経過を一緒に振り返っていきました。
申請から認定までのサポート
「一つ一つ親身になって説明してくださり、不安が少しずつ解消されていきました」
医療記録の収集から、主治医との連携、申請書類の作成まで、きめ細かなサポートを心がけました。特に、日々の生活状況を具体的に記録することで、ペースメーカー装着後の制限や影響を明確に示すことができました。
喜びの認定結果
申請からわずか3ヶ月。8年前の障害認定日まで遡って2級に認定されました。
「毎月の年金に加えて遡及一時金もいただけるとは…。これで医療費の心配もずいぶん減りました」
給付内容の詳細:
- 毎月の障害厚生年金(2級):約16万円
- 過去5年分の遡及一時金:約300万円
この給付により、Aさんは以下のような生活の変化を実感されています。
- 医療費の負担が軽減
- 仕事を続けながらの通院がしやすく
- 将来への経済的な不安が減少
同じような状況の方へ
ペースメーカーを使用されている方の中には、Aさんと同じように日々の体調管理に不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。発症時期に関わらず、まずはご相談ください。
初回相談では、以下の点について丁寧にお話をお聞きします:
- 発症時の状況
- 現在の治療状況
- 日常生活での困りごと
- お仕事の状況