うつ病で働けない…。40代女性が障害年金を受給するまでの道のり

精神疾患の助成金受給事例

「転院を繰り返しているから、私には無理かもしれない…」そう諦めかけていた40代女性が、うつ病で障害基礎年金2級を受給できた実例をご紹介します。複数の医療機関への通院歴、対人不安、家族への依存―多くの方が抱える不安を乗り越え、年額約81万円の受給に至った具体的な申請プロセスと、専門家サポートの重要性を詳しく解説いたします。

目次

受給事例の概要

相談者40代女性(池田市在住)
傷病名うつ病
通院歴4つの医療機関を転院
決定した年金種類と等級障害基礎年金2級
年額約81万円(月額約6.8万円)
申請から決定まで約3ヶ月

この記事のポイント

当事務所で支援した、うつ病による障害年金の実際の受給事例です。転院歴のある方の申請において特に重要となる要素と、具体的なサポート内容について詳しくご説明いたします。

本事例の最大の課題は、4つの医療機関への通院歴がある中での初診日の特定でした。しかし、各医療機関への丁寧な照会と診療記録の体系的な収集により、初診日を確実に証明することができました。特に、時系列での症状経過を詳細に整理し、治療の一貫性と症状の持続性を明確に示したことが、受給決定の重要な要因となりました。

また、ご相談者の精神的なご負担を最優先に考慮し、すべての面談をオンラインで実施いたしました。ご家族のご協力を得ながら日常生活での具体的な困難さを詳しく伺い、それらを申請書類に正確に反映していきました。必要書類の収集も当センターで可能な限り代行し、ご相談者の負担を最小限に抑える体制を整えました。

主治医との綿密な連携も受給実現の大きな要因でした。治療経過や生活状況の詳細な情報を提供することで、診断書にも具体的かつ正確な状態像を記載していただくことができました。さらに、ご家族による日々の支援状況を詳しく記録することで、日常生活における制限の程度を客観的に示すことができました。

うつ病での障害年金、諦めていませんか?

「転院を繰り返しているから…」「もう長い間働けていないから…」そんな不安を抱えながら、障害年金の申請を躊躇されていませんか?実際の受給事例を通じて、諦めずに一歩を踏み出すきっかけをお伝えします。

初回相談:画面越しに見えた深い諦め

2023年11月、オンライン相談の画面に映った彼女の表情は、疲れと諦めに満ちていました。

「先生、こんな状態の私でも…本当に受給できるのでしょうか」

声は小さく、か細く、言葉を紡ぐのも辛そうでした。画面の端には、心配そうに見守るお母様の姿が見えました。最初にご連絡をいただいたのも、実はお母様からでした。「娘が自分で連絡することもできない状態で…でも、このままでは」という切実な思いが伝わってきました。

ご相談者が抱えていた三重の不安

当時、ご相談者は両親と同居されており、日常生活のほぼすべてを両親に依存せざるを得ない状態でした。貯金を切り崩しながらの生活に、将来への不安を日々募らせていらっしゃいました。

1. 転院歴への不安

「4つも病院を変わっているんです。こんなの、きっと『治療に協力的でない』と思われますよね…」

実は、各転院には明確な理由がありました。最初の病院では医師との相性が合わず症状が悪化、2つ目の病院は待ち時間が長く通院自体が苦痛に、3つ目の病院では引っ越しにより通院困難に。そして現在の4つ目の病院に落ち着いたのは、ほんの半年前のことでした。

2. 対人恐怖への不安

「実は、今日のオンライン相談も、何度もキャンセルしようと思いました…」

職場でのパワハラが発症のきっかけでした。上司からの執拗な叱責、同僚の前での人格否定。その経験がトラウマとなり、人と話すことそのものに強い恐怖を感じるようになっていました。外出時は必ず両親の付き添いが必要で、電車の中で人の視線を感じるだけで動悸が止まらなくなる状態でした。

3. 家族への申し訳なさ

「両親はもう70代です。私のせいで、老後の楽しみも何もなくて…」

朝の起床から服薬管理、食事の準備、通院の付き添い、金銭管理まで。すべてを両親に頼らざるを得ない自分への自責の念が、さらに症状を悪化させる悪循環に陥っていました。

実は、このような状況こそ障害年金の対象です

私どもは、彼女の話を丁寧に聞きながら、一つ一つの不安に向き合っていきました。

「実は、転院歴は決してマイナスではありません。むしろ、適切な治療を求めて努力されてきた証拠なんです」

この言葉に、彼女の表情が少し和らいだのを覚えています。実際、うつ病による障害年金の受給者の多くは、以下のような状況を経験されています:

状況受給への影響
複数の医療機関への通院歴△ 適切な記録収集で問題なし
家族のサポートを受けている○ 日常生活の制限を示す重要な証拠
長期間の就労困難○ 症状の持続性を示す証拠
対人コミュニケーションの困難○ 社会生活能力の制限を示す証拠

「それから、すべての手続きをオンラインで完結できますので、ご無理なく進めていきましょう」

この提案に、お母様も安堵の表情を見せられました。実際、その後のすべての面談、書類の確認、進捗報告まで、一度も対面でお会いすることなく手続きを完了することができました。

「こんな私でも…まだ諦めなくていいんですね」

相談の最後、彼女は小さな声でそう言いました。その声には、わずかですが希望の光が宿っていました。

障害年金の申請から受給までの具体的な流れ

実際の申請手続きはどのように進んでいくのか。この事例での申請プロセスを、時系列に沿って具体的にご説明いたします。

申請スケジュール全体像

時期実施内容所要期間
2023年11月初回相談・受任1週間
2023年11月〜12月初診日特定・証明書取得3週間
2023年12月〜2024年1月診断書取得・申請書類作成4週間
2024年1月年金事務所へ申請1日
2024年1月〜4月審査期間約3ヶ月
2024年4月受給決定通知

ステップ1:初診日の特定(最大の難関)

「最初に病院に行ったのは、いつ頃でしたか?」

この質問から、丁寧な聞き取りを始めました。彼女の記憶は曖昧でしたが、お母様の協力を得ながら、少しずつパズルのピースを合わせていきました。

「確か…職場でのトラブルの後、眠れなくなって。それが2018年の秋頃だったと思います」

この情報をもとに、私どもで以下の作業を実施しました:

  • 4つの医療機関すべてに受診状況等証明書を請求
  • 最初の病院(2018年10月初診)から診療記録を取得
  • 転院の経緯と時期を時系列で整理
  • 各病院での診断名と処方内容を一覧化

この過程で判明したのは、2018年10月5日が初診日であるという事実でした。当時の診療記録には「不眠、食欲不振、意欲低下」という記載があり、うつ病の初期症状が明確に記録されていました。

ステップ2:診断書取得のための工夫

現在の主治医は、転院してから半年という短い関係でした。これは診断書作成において不利な条件です。そこで、私どもは以下の資料を準備し、主治医に提供しました。

準備した資料一覧:

  • 2018年から現在までの治療経過表(A4で3ページ)
  • 各医療機関での投薬内容の変遷
  • 日常生活の具体的な状況を記載した報告書
  • ご家族による支援状況の詳細記録

特に、日常生活の状況は具体的なエピソードとして整理しました:

「起床:毎朝8時に母親が声をかけるが、実際に起床できるのは昼頃。強い倦怠感により布団から出られない状態が週5日以上」

「食事:食欲がなく、母親が準備した食事も半分程度しか摂取できない。体重は発症前から15kg減少」

「入浴:週2〜3回程度。母親の声かけがないと入浴できない」

「外出:通院以外はほとんどなし。通院時も母親の付き添いが必須」

これらの情報により、主治医は患者の状態を正確に把握し、適切な診断書を作成することができました。

ステップ3:病歴・就労状況等申立書の作成

この申立書は、ご本人とご家族の言葉で症状や生活状況を伝える重要な書類です。私どもは3回のオンライン面談を通じて、以下の情報を丁寧に聞き取りました:

発症から現在までの経過

2018年9月、職場での上司からのパワハラが始まりました。毎日のように「使えない」「なぜできないのか」と叱責され、同僚の前で人格を否定される日々。次第に出勤前に吐き気がするようになり、夜は眠れなくなりました。

同年10月、心療内科を初めて受診。抗うつ薬と睡眠導入剤が処方されましたが、症状は改善せず、11月に退職。その後、自宅療養を続けるも症状は悪化の一途をたどりました。

ステップ4:申請と審査期間

2024年1月、すべての書類を揃えて年金事務所に申請しました。

「これで、あとは待つだけですね」

書類を提出した後の面談で、彼女はそう言いました。しかしその声には、不安が滲んでいました。

審査期間中、私どもは月1回のペースでオンライン面談を実施し、進捗状況をお伝えしました。この3ヶ月間が、ご本人にとって最も不安な時期だったと思います。

ステップ5:受給決定の瞬間

2024年4月15日、年金証書が届きました。

「先生…本当に、本当に受給できるんですね」

オンライン画面越しに、彼女は初めて涙を見せました。それは悲しみの涙ではなく、安堵と希望の涙でした。隣で見守っていたお母様も、ハンカチで目頭を押さえていらっしゃいました。

「一人では絶対に無理だと思っていた手続きが…本当にありがとうございました」

うつ病での障害年金受給のポイント

精神疾患による障害年金の申請では、日常生活での具体的な困難さを正確に伝えることが最重要です。この事例での受給につながった具体的なポイントを解説いたします。

認定基準の理解

障害年金の認定では、以下の7つの能力について評価されます:

評価項目本事例の状況判定
適切な食事母親による準備と声かけが必要援助が必要
身辺の清潔保持週2〜3回、声かけで入浴援助が必要
金銭管理と買い物母親が全面的に管理できない
通院と服薬母親の付き添いと管理が必須援助が必要
他人との意思疎通家族以外との会話が困難援助が必要
身辺の安全保持外出時は必ず付き添いが必要援助が必要
社会性対人恐怖により外出不可できない

通院歴・投薬内容が示すもの

本事例では、複数の医療機関での治療経過が、むしろ症状の重症さを示す重要な証拠となりました。

投薬内容の変遷(重要な証拠):

  • 2018年10月:SSRI(抗うつ薬)1種類開始
  • 2019年3月:効果不十分のためSNRIに変更
  • 2019年10月:抗不安薬を追加
  • 2020年6月:睡眠導入剤を追加(計3種類)
  • 2023年現在:抗うつ薬2種類、抗不安薬、睡眠導入剤(計4種類)

この投薬調整の過程は、症状の難治性と持続性を裏付ける客観的な証拠として、認定において大きな意味を持ちました。

日常生活状況の具体的な記載例

抽象的な表現ではなく、具体的なエピソードとして記載することが重要です:

× 悪い例:「日常生活に支障があります」

○ 良い例:「毎朝8時に母親が声をかけるものの、強い倦怠感と意欲の低下により、実際に起床できるのは昼頃になることが大半です(週5日以上)。起床後も布団の中で過ごすことが多く、自発的に行動を起こすことが困難な状態が続いています」

家族からのサポート状況の重要性

家族による具体的なサポート内容も、障害の程度を示す重要な証拠となります。本事例では以下のように記載しました:

時間帯サポート内容頻度
起床の声かけ、服薬確認毎日
日中食事準備、体調確認、声かけ毎日
夕方服薬確認、夕食準備毎日
就寝確認、翌日の準備毎日
通院時予約管理、付き添い、医師への状況説明月2回

実際の受給額と生活の変化

障害年金の受給により、ご相談者の生活にどのような変化があったのか。実際の受給額とともに、その後の生活の変化について詳しくお伝えします。

障害基礎年金2級の支給額(2024年度)

ご相談者は障害基礎年金2級の認定を受け、以下の年金を受給することができました:

支給額金額
月額約68,000円
年額816,000円
遡及分(初回のみ)約70万円

※子の加算や配偶者の加算はありません
※物価スライドにより毎年度改定されます
※遡及分は障害認定日(初診日から1年6ヶ月後)からの支給

等級別の受給額比較

等級年額月額状態の目安
1級1,020,000円約85,000円他人の介助を受けなければ日常生活ができない
2級816,000円約68,000円日常生活が著しい制限を受ける
3級612,000円約51,000円労働に著しい制限を受ける(厚生年金のみ)

受給後の生活変化:6ヶ月後の報告

受給決定から6ヶ月後、彼女からこんな報告をいただきました:

「毎月の収入が確保できることで、少し先の未来が見えるようになりました。以前は、医療費を払えるだろうかと不安で、診察を先延ばしにすることもありました。今は、必要な治療に専念できています」

具体的な変化:

  • 経済的な安定:医療費や生活費の心配が軽減され、治療に専念できる環境が整った
  • 精神的な余裕:両親への経済的依存が減り、自責の念が和らいだ
  • 治療の選択肢拡大:カウンセリングやリハビリテーションなど、保険外の治療も検討できるようになった
  • 将来への希望:少しずつ回復に向けて、焦らず治療を続けられる見通しが立った

「まだ完全な回復には時間がかかるかもしれません。でも、毎月決まった収入があることで、『今は治療に専念する時期なんだ』と、焦らずに考えられるようになりました」

この言葉には、大きな意味がありました。障害年金は決して豊かな生活を約束するものではありません。しかし、基本的な生活基盤を確保し、治療に専念できる環境を整えることで、回復への道筋をつける大切な支えとなるのです。

専門家のサポートで変わること

「一人では難しい」と感じる障害年金の申請。専門家のサポートにより、どのような負担が軽減されるのか。実際の支援内容を具体的にご説明いたします。

当事務所の支援体制

支援内容本事例での対応ご相談者の負担軽減効果
初回相談オンラインで実施、体調に合わせて30分程度外出不要、対面の不安なし
初診日の特定4医療機関への照会をすべて代行医療機関とのやり取り不要
診療記録の取得開示請求手続きを代行複雑な手続き不要
診断書作成依頼主治医への詳細資料を準備・提供医師とのコミュニケーション負担軽減
申立書作成3回の面談で丁寧に聞き取り文章作成の負担なし
申請手続き年金事務所への提出を代行窓口訪問不要
審査期間中月1回のオンライン面談で進捗報告不安の軽減

リモート対応による精神的負担の軽減

本事例で特に重視したのは、ご相談者の心理的な負担への配慮です:

面談前の配慮:

  • 予約時間の30分前に体調確認のメール送信
  • 当日キャンセル・変更も柔軟に対応
  • 面談時間は30分〜1時間、体調に合わせて調整
  • カメラON/OFF も自由に選択可能

面談中の配慮:

  • 質問は事前にメールで送信、準備の時間を確保
  • 答えにくい質問は飛ばし、後日メールで回答も可
  • ご家族の同席を推奨、必要に応じて代弁も

書類収集の全面代行

複数の医療機関からの書類収集は、特に精神的な負担が大きい作業です。本事例では以下をすべて代行しました:

  • 4つの医療機関への受診状況等証明書の請求
  • 診療記録開示請求(過去6年分)
  • 各医療機関との連絡調整
  • 取得書類の内容確認と整理

ご相談者に行っていただいたのは、委任状への署名・押印のみ。すべて郵送で完結しました。

受給可能性を最大化する申請書類作成

私どもの強みは、豊富な経験に基づく「受給につながる書類作成」です:

重視したポイント:

  • 医学的所見(診療記録)と生活実態の整合性
  • 症状の持続性と治療の継続性の証明
  • 日常生活能力の具体的な記載
  • 家族による支援の客観的な記録

「こんなにスムーズに進むとは思っていませんでした。一人だったら、書類を揃えることすらできなかったと思います」

受給決定後、ご相談者からいただいたこの言葉が、私どもの支援の意義を物語っています。

うつ病の障害年金に関するよくある質問

障害年金の申請に関して、多くの方が不安や疑問を感じていらっしゃいます。実際によくいただくご質問とその回答を、本事例での対応を交えながら詳しくご説明いたします。

Q1:転院を繰り返していても申請できますか?

A:はい、申請することができます。むしろ、適切な証拠として活用できます。

本事例でも、4つの医療機関への通院歴がありました。転院を繰り返さざるを得なかったという事実は、以下のような意味で重要な証拠となります:

  • 適切な治療を求める努力の証明
  • 症状の難治性を示す客観的事実
  • 継続的な治療の必要性の裏付け

重要なのは、それぞれの医療機関での診療記録を丁寧に収集し、治療経過を時系列で整理することです。私どもが各医療機関への照会を代行させていただくことで、必要な記録をすべて収集することができました。

Q2:診断書は現在の病院でもらえばいいですか?

A:基本的には現在の主治医に作成をお願いしますが、事前の準備が非常に重要です。

本事例では、比較的最近の転院(6ヶ月前)だったため、以下のような準備を行いました:

  • 過去6年分の診療記録を収集
  • 治療経過を時系列でまとめた資料(A4で3ページ)を作成
  • ご家族からの詳細な生活状況報告書を準備
  • 投薬内容の変遷を一覧表にまとめ

これらの情報を主治医に提供することで、短い診療期間でも正確な診断書を作成していただくことができました。

Q3:対面での相談は必須ですか?

A:いいえ、完全オンラインでの対応が可能です。

本事例では、初回相談から受給決定まで、一度も対面でお会いすることなく、すべての手続きを完了しました:

  • 面談:すべてZoomで実施(計7回)
  • 書類のやり取り:郵送とメール添付
  • 質問・相談:メールとLINEで随時対応

特に精神疾患の方の場合、対面でのコミュニケーションに不安を感じる方が多くいらっしゃいます。体調に配慮しながら、無理のないペースで進めることが可能です。

Q4:受給額はどのように決まりますか?

A:障害の等級によって基本的な受給額が法律で定められています。

本事例では障害基礎年金2級の認定を受け、以下の金額を受給されています:

  • 月額:約68,000円
  • 年額:816,000円
  • 遡及分(初回のみ):約70万円

遡及分は、障害認定日(初診日から1年6ヶ月後)時点で受給要件を満たしていた場合に、その時点からさかのぼって支給される制度です。本事例では約10ヶ月分の遡及が認められました。

Q5:申請してから決定までどのくらいかかりますか?

A:通常、申請から決定まで3〜4ヶ月程度です。

本事例では:

  • 2024年1月15日:申請
  • 2024年4月15日:受給決定通知
  • 所要期間:約3ヶ月

ただし、追加資料の提出が必要な場合や、審査が混み合っている時期は、さらに時間がかかることもあります。申請中も定期的に進捗状況をお伝えし、必要に応じて追加の情報提供を行うことで、スムーズな認定につながりました。

Q6:働いていたら受給できませんか?

A:必ずしもそうではありません。就労状況より、日常生活能力が重視されます。

本事例の方は完全に就労不能な状態でしたが、一般論として以下のような場合は、就労していても受給の可能性があります:

  • 短時間・軽作業に限定された就労
  • 家族経営の事業所での保護的な就労
  • 就労継続支援B型事業所等での福祉的就労

重要なのは、日常生活能力がどの程度制限されているかです。

Q7:一人暮らしでも受給できますか?

A:一人暮らしでも受給は可能です。

本事例は家族と同居のケースでしたが、一人暮らしの場合も、以下のような状況であれば受給の可能性があります:

  • 家事や身の回りのことがほとんどできていない
  • 食事が不規則、栄養管理ができていない
  • 部屋が片付けられない、清潔が保てない
  • 定期的に家族等の支援を受けている

一人暮らしの場合は、具体的な生活状況を詳しく記載することがより重要になります。

まとめ:うつ病での障害年金受給、あきらめないで

精神疾患による障害年金の申請は、決して一人で抱え込む必要はありません。適切なサポートがあれば、必ず道は開かれます。

この記事でご紹介した40代女性のケースは、多くの方と同じように、不安と戸惑いの中で相談をスタートされました。4つの医療機関への通院歴があり、人とのコミュニケーションにも強い不安を感じていらっしゃいました。「こんな私でも受給できるのでしょうか…」という言葉からは、深い諦めが感じられました。

しかし、一つ一つの不安に丁寧に向き合い、適切な申請手続きを行うことで、最終的に障害基礎年金2級の受給に至ることができました。

「まさか私にも受給できるとは思っていませんでした。あきらめなくて本当に良かった」

受給決定後、オンライン画面越しに涙を流しながら語られたこの言葉が、私どもの心に深く残っています。

本事例から学ぶ重要ポイント

  • 転院歴は障害ではない:適切な治療を求めた証拠として活用できる
  • 対面不要で申請可能:オンラインで完結、精神的負担を最小限に
  • 家族の協力が重要:客観的な生活状況の記録が受給の鍵
  • 専門家のサポート:書類収集から申請まで全面的にサポート
  • 具体的な記載:日常生活の困難さを具体的に伝えることが重要

無料相談のご案内

現在の状況や不安に感じていることを、まずはお気軽にご相談ください。初回相談は完全無料で承っております。

相談方法

  • オンライン面談(Zoom・LINE・Skype等)
  • 電話相談
  • メールでの相談

※すべて無料で対応いたします
※土日祝日も対応可能です
※全国どこからでも相談可能です

ご相談時にお聞きしたい主な内容

  • 現在の症状や治療状況
  • 通院歴(いつから、どの医療機関に)
  • 日常生活の状況
  • 就労状況
  • 経済的なお困りごと

当センターのサポート内容

ご相談内容をもとに、以下のような具体的なプランをご提案させていただきます:

  • 受給の可能性の判断
  • 申請に必要な書類の確認
  • 具体的な手続きの進め方
  • 概算の受給見込み額
  • 申請から受給までのスケジュール
  • サポート費用のお見積り

「もう少し様子を見てから…」「私の場合は無理かもしれない…」

そのような思いで申請を躊躇されている方は、決して少なくありません。しかし、適切なサポートがあれば、必ずしも困難なことではないのです。

この記事でご紹介した事例のように、一つ一つの不安を解消しながら、確実に受給に向けて進んでいくことができます。画面越しに「こんな私でも…」と涙を流されていた彼女が、受給決定後には「あきらめなくて本当に良かった」と笑顔を見せてくださいました。

あなたの「これから」のために、まずは一歩を踏み出してみませんか?私どもが、その一歩をしっかりとサポートさせていただきます。

清水総合法務事務所
社会保険労務士 清水
「諦めない障害年金」

障害年金のご相談は兵庫障害年金安心サポートセンターへ
目次